【Blender】ボーンがない末端部分の軌跡を表示する方法

今回はBlenderで、キャラクターの鼻先など、体の末端部分のモーション軌跡を表示してみようと思います。
Blender4.0を使っています。

アドオンやスクリプトは使わず、 blenderの標準機能だけでやります。

そんなのBlenderに元から入ってる「モーション軌跡」をonすればいーじゃん…と思われた方もいると思いますが、
普通にモーション軌跡入れるだけだと、ボーンが入ってる部分しか軌跡が見れないんですよ。

以前の記事で紹介したrigify zooの犬なんかもそうですが、
リグによっては体の先端までボーンが入ってなかったりします。

それを今回、軌跡を見る用のボーンをくっつけることで
本来ボーンが無い所でも軌道を表示してやろうと思い立ったわけです。

モーションパスで鼻先の軌跡を表示する方法

リグに軌跡用ボーンを追加

まず軌跡を表示したい所に、軌跡を表示する用のボーンを生やす。
リグを編集モードで選択した状態で 追加 > 単一ボーン

リグの階層に新しいボーンができます。
このボーン軌跡を出したい所に移動させます。

頂点スナップをonすると鼻先のポリゴン頂点にピッタリ合うので便利。(磁石のマークのやつ)

このボーンはキャラクターを動かすボーンではなく、軌跡を表示する用のボーンとして使います。
※以下、「軌跡用ボーン」と呼びます

そうしたら、この軌跡用ボーンを頭にくっつけます。
編集モードで
軌跡用ボーン→頭ボーンの順番で複数選択 > Pキー > オフセットを保持

このときボーンを最前面に表示すると頭コントローラーが触りやすいです

軌跡用ボーン:子
頭コントローラーのボーン:親
 の階層構造になってればOK。
ポーズモードで頭を動かすと、軌跡用ボーンが一緒についてくるようになります。

モーションパスで軌跡を表示する

ポーズモードで軌跡用ボーンを選択して、
プロパティのオブジェクトデータ > モーションパス > 計算をクリック > 「位置をベイク」のヘッドかテールどちらに軌跡作るか選択 > OK押す

「位置をベイク」は
ヘッド:ボーンの太い方 に軌跡がつく
テール:ボーンの細い方 に軌跡がつく

これで完成!
頭にアニメーションのキーを打っていくとリアルタイムで軌跡も変わります(重要)

軌跡ボーンが邪魔なら、Hキーで非表示にできます

実はボーン以外にもメッシュとかエンプティでも軌跡用ボーンの代わりに使えますし、
親子階層じゃなくてもコンストレインでくっつければ軌跡は表示できるんですけど、
それだとなぜかリアルタイムで反映されなかったんですよ。

そうなるといちいち更新ボタンを押さなきゃいけなくてダルいです。
結果ボーンをペアレントでくっつけるのが一番使いやすかった。

以上、ボーンの無い鼻先の軌跡をリアルタイム表示する方法でした。

3D人 , 坂本一樹, 藤田将, Fujimoto Takashi, 他 (著)
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