Rigifyでリグ生成できないエラー対処法まとめ【Blender】

BlenderのRigifyは自動でリギングしてくれる神ツールですが、エラーが出たり、うまく生成できない事も。
今回は、出くわしたエラーの原因と対処法を、忘備録も兼ねてまとめました。
Blenderは4.0を使用。

エラー① 
RIGIFY ERROR: Bone ‘spine.004’: Cannot connect chain – bone position is disjoint.Incorrect armature for type ‘chain_rigs’

Generate Rigをクリックした後、こんなエラー出てリグ生成できないパターン。

  • RIGIFY ERROR: Bone ‘spine.004’: Cannot connect chain – bone position is disjoint.Incorrect armature for type ‘chain_rigs’
  • RIGIFY ERROR: Bone ‘tail.001’: Cannot connect chain – bone position is disjoint.Incorrect armature for type ‘chain_rigs’

メタリグの
・胸と首の間
・腰と尻尾の間 のボーンがぶった切れてるのが原因 

切れてる部分

編集モードでメタリグを選んで、ボーンをピッタリ同じ位置に繋げてからGenerateRigすればエラーが出なくなる。

頂点スナップをON状態(磁石のアイコン)しておくと自動でピッタリ位置合わせしてくれます。
ただしモデルの頂点にも位置合わせしちゃうので、モデルは非表示にするか選択しないようにしておくのがおすすめ。

エラー② 
No bone collections have UI buttons assigned – please check the Bone Collections UI sub-panel.

どっかにボーンUIが設定されてないボーンがあると出るエラー。

古いBlenderバージョンのから持ってきたデータなら、アップデートして治る場合がある。
メタリグを選択 > プロパティのデータ > Rigify > Upgrade Metarigをクリック

プロパティ>Rigify>UpdateMetarig

それでも解決しない場合は、UIが設定されてないボーンを探して、手動でUIを設定する。
追加で生やしたボーンとか要チェック。

ボーンを選択して > プロパティのデータ > Rigify > Bone Collection UI > UI Layout
の三角ボタンを開く(①)

そうしたらUI Layoutを設定する場所が出るのでレイアウト名を入力。(②)

UIレイアウトを編集
②の欄に記入したレイヤーにリグが生成されます

エラー③ 
Generation has thrown an exception: ‘bpy_prop_collection[key]: key “ORG-〇〇〇” not found’

メタリグの顔ボーン消したときに出る事がある。足りないボーンがあるよ的なエラー。
〇〇〇の部分は消した場所によって違う。
あと指とか関節減らしたときも似たような感じになる。

舌みたいに消せるパーツもありますが、他はだいたいエラーが出る。
「このくらい消してもイケるでしょ」って思っちゃう骨しか削除してなくても、頑なにエラーを吐いてくるくらい融通が利かない。

ガッツリ骨を減らしたいときは、いっそ全消しして手動で骨を入れるのがおすすめ。

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エラー④ 
RIGIFY ERROR: Bone ‘spine’: Input to rig type must be a chain of 3 or more bones.
Incorrect armature for type ‘chain_rigs’

Rigifyは腰~胸に最低3本のボーンが必要。なのに1本か2本しかないと出るエラー。
ローポリキャラとか作っててボーン減らしすぎると出る。

胸のボーンを分割して増やすとエラーが出なくなる。

編集モードで胸ボーンを選択して > 右クリック > 細分化

右クリック→細分化

エラー⑤ 
RIGIFY ERROR: Bone ‘tail.001’: Input to rig type must be a chain of 2 or more bones.
Incorrect armature for type ‘chain_rigs’

尻尾ボーンが1本しかないと出るエラー。最低2つのボーンが必要。
ローポリキャラとか作っててボーン減らしすぎると出る。

編集モードで尻尾ボーンを選択して > 右クリック > 細分化
で尻尾ボーンを2本以上にするとエラーが出なくなる。

尻尾ボーンを右クリック→細分化

どーしても尻尾ボーン増やしたくない、1本でいきたい場合は、
ポーズモードで尻尾のRigTypeを「Basic.super_copy」にしてリグ生成するとうまくいきます。
(ただしFKでしか動かせない)

尻尾のRigTypeをbasic.super_copy

そもそもGenerate Rig(リグ生成)ボタンが押せない

リグの生成設定が抜けてると、GenerateRigボタンが消えたり押せなかったりする。

新しく生やしたボーンはリグタイプを手動で設定する必要がある。

ポーズモードでメタリグを選択(尻尾などは付け根を選択)して
ボーンプロパティ > Rigify Type > Rig type: リグのタイプを選択

リグタイプ設定

メタリグと違う大きさでリグが生成される

メタリグに移動値やスケールが入ったままなのが原因なのでリセットする。

オブジェクトモードでメタリグを選んで、
オブジェクト > メタリグ > 全トランスフォーム 

トランスフォームリセット

メタリグの移動やスケール値が0になったのを確認してGenerateRigすれば
正しい大きさでリグ生成される。

リグは動くのにモデルが動かない

ペアレントした、頂点番号もある、ウェイトもある、なのにモデルが動かない場合。

モデルを選択 > プロパティ > モディファイアー
の中にアーマチュアのモディファイアーがあるはず。そこの表示がONになってないとモデルが動かない。

追加ボーンにコントローラーが無い

たとえばデフォルトの骨格に尻尾を追加するとか。
後から生やしたボーンは、リグタイプを手動で設定しないとrigコントローラーが出ない。

ポーズモードでメタリグを選択(尻尾などは付け根を選択)して
ボーンプロパティ > Rigify Type > Rig type: リグのタイプを選択

リグタイプの設定

以上、Rigifyのエラーと対処法でした。
また新しいエラー見つけ次第更新していきます。

3D人 , 坂本一樹, 藤田将, Fujimoto Takashi, 他 (著)
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