blenderで揺れモノ系アニメーションを自動でつけてくれるアドオン「SJ Phaser」を使ってみたレポです。
無料でも使えます。動物の尻尾とか耳の揺れを作るのに便利。


親ボーンの動きにつられて揺れるように自動でキーを打ってくれます。
(3DsMaxのSpringMagicみたいな感じ)
物理シュミレーションではないので障害物を避けたりはできませんが、動作が軽いし、狙った動きがつけやすいので使い勝手は良いです。
アドオンをダウンロードする
まずはアドオンをダウンロードします。アカウント登録無しでダウンロードできます。
ガムロードのSJ Phaserのページにアクセスします。
https://captainhansode.gumroad.com/l/EVhEq

①金額は0を入力して無料ダウンロードできます。
1以上の金額を入力して寄付もできます。いわゆる投げ銭。(単位はドル)
②I want thisをクリック。
するとチェックアウト画面になります。

①メールアドレス(GmailなどフリーメールでもOK)
②寄付金額を入力して
③Getを押します。
そうしたらダウンロードページが出るので最新バージョンをダウンロード。

ダウンロードしたZipファイルは解凍しなくていいです。
このZipファイルをBlenderにインストールします。
インストール方法
Blenderを起動して 編集 > プリファレンス を開きます。

プリファレンスエディタの「インストール」をクリック。

さきほどダウンロードしたZipファイル「sj_phaser.zip」を選択します。
解凍しないまま選択してOK。
すると「SJ Phaser」の項目が追加されてるのでチェックを入れて有効化します。

そうしたらプリファレンスを保存しておく。
セーブ&ロードを選択 > Pythonスクリプトの自動実行にチェックをいれて
左下の「三」マークからプリファレンスを保存をクリック。

3Dビューのタブメニューに「SJT」が追加されてばインストール成功。

SJ Phaserの使い方
使いたいリグのblenderシーンを開きます。
今回はこんな犬のキャラクターを使用。尻尾と耳を揺らしてみます。

SJ Phaserで尻尾を揺らす
犬らしく尻尾をフリフリ揺らすモーションをつけてみます。
SJ Phaserは親の動きを追うように子を揺らすアドオンなので、まず親のボーンが動いてる必要がある。
尻尾の付け根コントローラー(親)を選んで、左右に降るアニメーションをつけます。

このときFKコントローラーでやった方がいいです。あと回転コピーが入ってたら無効にした方がいいです。(自動揺れ入れた時汚くなったので)
回転コピーを無効にするには 尻尾コントローラーを選んで > プロパティ > ボーンプコンストレイント > 回転コピーの目のマークをoffします。

このままだと尻尾が棒っぽいので
次に尻尾の先っぽ(子)をSJ Phaserで揺らして柔らかくします。
付け根以外の尻尾コントローラーを選択して…

SJPタブメニュー内の、フレーム数と揺れ方を設定したら、計算ボタンをクリック。

①フレーム:揺らすフレーム数
②ディレイ:大きいほどグニャグニャする
③再帰:大きいほど赤ベコのようにバインバインする
④強さ:揺れの強さ
⑤計算:揺れを計算してキーを打ってくれる
設定はデフォルトでも結構キレイなので迷ったらひとまず触らなくてもOK。

波打つようにキレイに揺れます。
尻尾が止まった時も揺れ戻しが入ってビタ止まりが解消されてます。
SJ Phaserで耳を揺らす
今度は耳を揺らしてみます。
首を振るモーションをつけましたが、まだ耳が動いてないのでカチカチに固いです。この耳にSJ Phaserを適用していきます。

頭のが親、耳が子になります。
耳のコントローラーを選んで、尻尾と同じようにSJ Phaserを実行。

耳が柔らかそうに揺れるようになった。

振り向く方に耳がピコッと向いてから揺れを入れた方が動物っぽくてよかったですが、まあ今回はこれで。
あと頬毛もボーンを仕込んだら同じように揺らせそう。
人物のキャラなら髪の毛や服の揺れにも使えるだろうから汎用性は高いですね。
手付けで揺れを入れるのは地味に面倒いんでこういうアドオンはありがたい。
以上、SJ Phaserの使い方でした。
