Rigifiで作ったリグでアニメーションをつけてて困ったことがある。
それは尻尾の根本を曲げると 先端も勝手に曲がる と言うこと。
先端のコントローラーにはキーが入ってないにもかかわらず、勝手に丸くなる動きをする。
これだと「尻尾の付け根は持ち上がってるけど先端はまだ下がったまま」な動きが作りづらいので、尻尾を波のようにユラユラ動かしたいとき非常に困る。
一応先端のコントローラーを動かせば こういうポーズを作ることはできるけれど
見た目の回転具合と実際のキーの回転値が合ってないから調整しずらい。
こちらの意図しない動きが差し込まれるんで、FKのつもりでアニメーションするととんでもない挙動になりやがります。
普通のFKと同じように動かしたい!そうすれば少ない手間でキレイにうごかせるのに!
…という事で見つけた解決法を書いていきます。
尻尾の回転コピーをoffにする
原因はボーンコンストレイントにある。親コントローラーの回転を子にコピーする設定がデフォルトで入ってるのでそれをoffします。
尻尾のコントローラーを選んだ状態で
プロパティエディタ > ボーンコンストレイント
を開くと【回転コピー】のコンストレイントがある。
これを目のボタンで無効に切り替えるか、×ボタンで削除する。
同様の手順で Tailの回転コントローラーそれぞれの回転コピーをoffする。
それだけでOK。実際に動かしてみると先端が丸まらなくなった。
これで触ったコントローラーだけが動く素直なリグになった。
一般的なFKと同じ挙動になったので揺れモノの動きもつけやすくなる。
修正後のリグで揺れる尻尾の動きをつけてみた
あとは普通のFKと同じように、2ポーズのキーをずらすことでキレイな揺れループモーションが作れる。
作り方は、まず尻尾を「振り上げたポーズ」と「振り下ろしたポーズ」
の2つでループするモーションになるようキーを打って、
次に先っぽのコントローラーほど遅れて動くようにキーをズラすだけ。
たった2ポーズでかなりキレイな揺れができる。
これを修正前のリグでやると余計な回転が挟まってカクカクした動きになります。
(もしかしたら何かイイ方法があるのかもしれないけど見つからなかった)
ポーズを増やしたりキーの間隔を細かく調整すればメリハリの利いた揺れになります。
でもベースモーションを作るなら雑な2ポーズで揺らせるのがコスパいいですね。
使いやすいリグは人それぞれだけど
揺れモノはFK派な人は今回の対処法がオススメ。
このキツネ君リグの制作過程は前回の記事をどうぞ。