Blenderには動物のアニメーションを生成してくれるアドオンがあると聞いて使ってみたレポです。
骨格は犬、猫、馬、チーターの4種類。それぞれ歩きと走りアニメーションをつけてくれます。
自分で用意したオリジナルのリグに動きを移植することも可能。
超便利だったので使い方を書いていきます。
インストール方法
blenderartists.orgというサイトからアドオンをダウンロードします。
「Rigify Animbox」でGoogle検索すると一番上に出てくるページです。
↓ダウンロードページ
https://blenderartists.org/t/rigify-animbox-animation/1248691
Blenderのバージョン合った方をダウンロードします。
Zipファイルは解凍しなくていいです。
ダウンロードしたZipファイルをBlenderに読み込みます。
Blender4.0を使ってますが他のバージョンでもやり方は同じ。
まずプリファレンスを開いて…
アドオンの項目の「インストール」をクリック。
さっきダウンロードした、解凍してないrigify_animbox.zipを選択。
するとアドオンに「3Dビュー:Rigify Animbox」が追加されてるので☑つけて保存。
ふつうのRigifyの方にも☑入れて保存。(Rigifyで検索すると出ます)
セーブ&ロードの項目 、「 Pythonの自動実行」にも☑をいれる。
するとビューにRAという名前のタブメニューができてます。これのRigify Zooから動物のリグを生成するので使い方を書いていきます。
RigifyZooの使い方
メニューを開くとチーター、猫、馬、犬のリグが用意されている。
今回は猫を選択。
すると猫のマネキン的なリグが出現。
このマネキン君のリグをポーズモードで選択して「Cat walk」をクリックすると歩くモーションが入る。(Cat Runなら走るモーションが入る)
この歩くアニメーションは「Cat_rig_Walk」というアクションに作られる。
Blenderを落としてもこのアクションが消えないようにフェイクユーザー(盾マークのやつ)にチェックをいれておく。
他の動物も同じ手順で作れます。
オリジナルのリグに動きを移植する
このマネキンみたいなデフォルトのリグじゃなくて
自分で用意したリグに歩行モーションを流し込むこともできます。
今回はこちらの猫とキツネのリグに動きを移植してみる。
ちなみにこの2体は以前フリーモデルから作った子たち。
関連記事 猫のリグ制作過程
関連記事 キツネのリグ制作過程
アニメーションを流し込むには、rigifyを使ったリグで同じ骨格であることが条件。
ボーンの長さや角度がマネキン君と同じであるのが理想ですが、多少違ってても大まかには流し込めます。
猫はボーンの長さ・角度がマネキン君と少しだけ違います。
キツネは結構違います。
さてさてどうなる?
この2匹にアニメーションを流し込む
まず使いたいリグのblenderシーンを開いて、リグの名前をRigify Zoo基準の名前に変える。
犬骨格:Dog
馬骨格:Horse
基本4足骨格:Cheetah にリネーム。
どの骨格かは、メタリグを作った時の骨格で選べばOK。
リネーム後にポーズモードでリグを選択すると、歩きと走りのボタンが押せるようになってるのでクリック。歩きます。
足先とか細部は怪しいですが概ねキレイに流し込めている。
マネキン君とかなり近い骨格なので良い感じ。
一方キツネの方は…Dogにリネームして動きを流し込むと、
うん、だいぶ怪しいですな。骨がけっこう違うので、ちょっと奇怪な姿勢で歩いております。
でもこれをブラッシュアップしてちゃんとした歩きにすれば、
ゼロからアニメーションを作るより遥かに楽。
(ちゃんとリターゲットすればもう少しマトモな動きで流し込めそうだけど、そんなことするより直接コレをブラッシュアップした方が早い、1秒くらいの動きだし。)
RigifyZooはかなり有用でした
というわけで使ってみた感想ですが
ちょっとくらい骨格が違ってても
RigifyZooを流し込んだ方が効率イイ。
blenderでアニメーションを作るなら入れて損はないアドオン。
この記事では紹介しきれませんが、動物のリグ以外にも人のリグやアニメーション系のツールが入ってたりと高機能。
以上、RigifyZooを使ったレポでした。