MayaとMayaCreativeの違いを比較|個人制作者はどっちがいいか調べてみた

Mayaを使って仕事してるアビハルです。
個人制作でもMayaを使いたくなったので

  • Mayaを安価なインディー版で使う
  • 元々安いMayaCreativeを使う

ではどっちがいいのか調べて、実際に体験版も使ってみました。

私は最終的にMayaのインディー版を選びましたが、
MayaCreativeの方があってる人もいると思うので それぞれの特徴と実際に使った感想を書いていきます。

※利用規約や仕様は2026年2月時点のもの、ソフトは「Maya2026」と「MayaCreative2026」です。

Mayaのインディー版とは

個人制作者やフリーランス向けの安価なライセンス版。

通常版Mayaが 325,600円/1年のところ、
インディー版は 52,800円/1年で使えます。

作品による年間総収入が 1500万円未満の人が対象。詳しくは公式ページへ

【Maya Creativeとは】

Mayaの機能を一部制限したぶん安価にしたもの。

最小購入単位:100トークン(44,000円)
を購入して使うときだけ消費する。トークンの使用期限は1年。詳しくは公式ページへ

「機能」と「使用頻度」で選ぶ

MayaとMayaCreativeは機能と料金形態がちがうので
「機能」と「使用頻度」でどっちを選ぶか考えたほうがいいと感じました。

個人的なおすすめは

エフェクトなど制限されてる機能を使う → Maya一択
外部ツールやプラグインを使う → Maya
他のAutodesk製品も使う → MayaCreative
週3日以上使う → Maya
週2日くらい使う → MayaCreative

まず最初にMayaCreativeで制限されている機能をチェックするのをおすすめします。

安く使えても必要な機能がなかったら意味がありませんから。

MayaCretativeで制限されている機能

ここでは私が体験版を使ってみて、個人的に影響が大きいと感じた機能制限を書いていきます。すべての制限を網羅しているわけではない点はご了承ください。

制限されてる機能一覧はAutodeskのページをご確認ください。
https://www.autodesk.com/jp/products/maya-creative/compare

エフェクト系がほぼ全滅

MayaCretativeではエフェクトが大きく制限されてます。
というかメニューごと消滅してます

エフェクトがない…

エフェクトはほぼ何もできないくらいに思った方がいいです。エフェクトを作るのであればMaya一択かと。

内部的にエフェクトを引っ張ってるツールが使えない

外部ツールを使うときの話。MayaCreativeはエフェクト系がほぼ全滅なんですが、これによって

「モデリング用」「アニメーション用」のツールでも 
内部的にエフェクトを引っ張ってたら使えない

という事態になる。

↓実際に使ってみたアニメーション系ツールの使用状況

使えたもの

AdvancedSkeleton
MoxRigController
MoxLocaltoWorld
Convert Rotation Orde
TheKeyMachine(全機能は試してないけどよく使うやつは動いた)

使えなかったもの

LMspring (リグ生成してもNhairとluismiParticle出なかった)
GETools  (Overlappyは TOOLSやMotionTrailは

主に揺れもの系で
揺れをNhair(エフェクトの物理シミュレーション)でつけてるものは使えないんですね。

LMspring、輪っかしか出なくて草

なのでモデリングでも同じように

・オブジェクトをランダム配置する 
・リアルな布の皺をモデリングをする

といったツールで、内部的にパーティクルやシミュレーションを引っ張ってるものだと、試してませんがおそらく使えないので注意が必要です。

こういったツールを使いたいならエフェクトに頼ってないものを選ぶか、機能制限のないMayaにした方が安全。

サードパーティのプラグインが使えない

MayaCreativeはAutodesk社以外が作ったプラグインをサポートしていません。

PythonとMELは使えたので、簡単なスクリプトで動くツールなら使えるようですが。ガッツリMayaに組み込む系のプラグインは避けた方がいいです。それにPythonが動くといってもPyMelが機能制限でインストールできないので注意。

とにかく外部ツールにあまり頼らない方がいい。

トゥーンシェーダーがない

MayaCreativeにはベクターレンダラーとトゥーンシェーダーがない。(アニメみたいな絵になるやつ)

それ以外のシェーダーはあるので、リアル寄りの絵やふつうの3DCGっぽい表現は問題ないですが 線画や2Dアニメ的な絵をMayaCreativeで作るのは難しいです。

シェーダーだけ他のソフトで作る手もありますが、トゥーンシェーダーは大抵モデルの法線も弄らないと影が汚くなるし、ライティングやレンダリングも別のソフトでやることになるんでソフトの往復がメンドイです。

アニメ表現は他のソフトでやるならMayaCreative、トゥーンシェーダー使って1つのソフトで見た目を確認しながら作業するならMaya って感じですかね。

リギング・アニメーションは制限なし

最後に 私がメインで使うアニメーションとリギングの分野ですが…

意外なことに 制限で困ったことはありませんでした(!)

公式ページの制限一覧表を見てもわかる通り、アニメーションとリギングに関しては制限がなかったんですよ。HumanIKもあります。AdvancedSkeletonというリギングツールも動きました。

アニメーションに関してはMayaCreativeで問題ないですね。

懸念事項としては、さっきも書きましたがエフェクトを引っ張ってるプラグインが使えないことくらいでしょうか。

……とまあ気になった機能制限は、こんな感じです。
ご自身にとって制限が致命的でしたらMaya一択、問題なければ価格・料金形態をみてMayaかMayaCreativeどっちにするか選べばいいと思います。

価格と料金形態の違い

Mayaインディー版:サブスクプラン

通常版Mayaが 325,600円/1年のところ、
インディー版は 52,800円/1年で使えます。

※2026年2月時点の価格と規約

インデイー版なら
普通に買うより27万円以上安いです。
それでいて機能制限はありません。対象者ならインデイーの方がいいです。

インデイーライセンス対象者

・クリエイティブ制作による年間総収入が 1,500 万円未満であること
・お客様は 10 万米ドルを超えるプロジェクトでライセンスを使用することはできません
・ ユーザーまたは 1 組織につき 1 本のライセンスのみを使用すること

引用:Autodesk MayaIndieのページhttps://www.autodesk.com/jp/campaigns/me-indie/maya-indie

1年のサブスクプランなので時間や残り日数を気にせず使えます。

  • Mayaメインでいっぱい使う
  • 毎日少しずつ使う
  • プラグインや機能をフルで使う

といった使い方ならMayaインディーの方が快適です。私も使用してます。

Maya Creative:フレックスプラン

トークンを購入して使うときだけ消費するフレックスプランで利用できます。
1年感使い放題のサブスクプランはありません。

最小購入単位:100トークン(44,000円)
MayaCreativeの利用:1日1トークン消費
トークンの使用期限:1年間

※2026年2月時点の価格と規約

MayaCreativeだけにトークンを使った場合、 1年で100日利用できます。およそ週2日ペース、1日あたり440円ですね。

トークンは他のAutodesk製品にも使えます。
たとえばアニメーションはMayaCreative、モデリングはMudboxを使うとか。使用頻度によっては、複数のソフトを買うより、それぞれトークンで支払ったほうが安い場合がある。

なので

  • 使う頻度がだいたい週2日
  • 他のAutoDeskソフトもトークンで使う
  • トークンを使用期限内に使いきる

といった使い方であれば、MayaCreativeの方がコストを抑えられる。

トークンについて詳しくはAutodeskのページをご確認ください。
https://www.autodesk.com/jp/buying/flex?term=1-YEAR&tab=flex

参考までに:私がMayaインディー版を選んだ理由

Mayaインデイー版とMayaCreative、どっちにもいい所があるので、自分に合ったほうを使えばいいと思います。
私はMayaインディー版にしました。

私の使用環境

・目的:自宅での個人制作
・用途:アニメーション、リギング
・他AutoDesk製品:使わない
・使用頻度:毎日コツコツ

決め手は毎日コツコツ使いたいからです

最初はどっちにしようか迷ったんですよ。

だってエフェクトは頻繁に使うわけじゃないし 、無いなら無いでどーにかなるでしょと思ったんで。

それに機能制限あっても44,000円ならMayaCreativeの方が安いし。週2日ペースなら土日に使えば会社員にはちょうどいいし。だったらMayaCreativeのほうがいいかなって。

でもよく考えると「1日1トークン消費」ということは

寝ないで24時間使っても、たった10分しか使わなくても、同じ1トークンなんですよ。

つまりなるべく長時間使わないともったいない。

じゃあ毎週土日にMayaを長時間使えるのかというと、私の場合そんなことなくて。

家事やら外出やら、なんだかんだで日中潰れます。 結局パソコンを触れる時間が平日とあまり変わらない、なんて事も多いです。

そうなったらほんの数十分しか使わないのにトークンを払いたくないというドケチ心が働いて、まあ明日でいいか~と先延ばしする未来が見える。

なのにトークンの使用期限が1年で、うまいこと使い切らないと余計もったいない。私みたいに他のAutodeskソフトを使う予定がないならなおさらです。

そう考えたら残りトークンを気にして制作時間を逃す方がもったいないと感じるようになって。

たとえ1日30分や10分でも、わずかな時間をかき集める方が 時間的なコスパが自分に合ってると思ったんですね。

そんな訳でサブスクプランのあるMayaを選びました。

これは今の私の制作環境とメンタルに合ってるのがMayaというだけで、Mayaを選ぶのが正解というわけではありません。MayaCreativeの方が合う方もいると思います。もしMayaCreativeにサブスクプランがあったら私もMayaCreative選んでました。

まとめ

あくまでも個人的な意見ですが

Maya
・毎日コツコツ使う
・プラグインや機能をフル活用する

MayaCreative
・使う日がある程度決まっている
・他のAutodesソフトもトークンで使いきる

な人が向いてるかなと思いました。
いちど体験版を触って検討するのもいいと思います。

関連記事 MayaとMayaCreativeは合わせて60日体験版が使える
関連記事 Maya体験版のインストール方法

以上、MayaとMayaCreativeを触ってみて感じた違いでした。

ソフト選びの参考になれば幸いです。

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